最近、リマインダーを積極的に使うようになりました。
といっても、ものすごく高度なタスク管理をしているわけではありません。
やりたいことを登録して、時間になったらスマホに表示してもらう。
基本的にはそれだけです。
ところが、これを始めてから妙に調子がいいんです。
「今日やろうと思っていたのに忘れていた」
「仕事から帰ったら勉強しようと思っていたのに、気づいたら寝る時間になっていた」
「せっかくの週末だったのに、なんとなく過ごして終わってしまった」
こういうことが減りました。
それどころか、リマインダーに並んでいる「やること」を一つずつ消していくのが、ちょっと楽しくなってきました。
どうやら私の性格にも合っているようです。
現在、私が実践しているのは3つの方法です。
どれも難しいものではありません。
むしろ、「そんなことで効果があるの?」と思うくらい簡単です。
でも、実際にやってみるとこれがなかなかいい。
今回は、私が実践している3つのリマインダー活用法と、なぜこんな単純な方法が意外とうまくいくのかを心理学の観点から考えてみたいと思います。
方法1:やりたいことに「期限」をつけてしまう
一つ目は、一番簡単な方法です。
やりたいことを普通にリマインダーへ登録します。
ポイントは、できるだけ期限を設定することです。
今日やりたいなら「今日」。
数日後でいいなら、その日にちを指定します。
たったこれだけです。
しかし、これだけでも「いつかやろう」と思っている状態とはかなり違います。
たとえば、
「本を読みたい」
と思っているだけなら、明日でも来週でも構いません。
当然、今日やらなくても困りません。
ところが、
「今日、本を読む」
とリマインダーに表示されると、なんとなく今日やったほうがいいような気がしてきます。
人間って単純なものです。
期限が決まっているだけで、不思議と取り組みやすくなるんですよね。
「いつかやる」を「今日やる」に変える
この感覚は、心理学の**目標設定理論(Goal-setting theory)**とも関連しています。
漠然とした目標よりも、具体的な目標があるほうが行動につながりやすいと考えられています。
「英語を勉強しよう」
より、
「今日、英語を勉強する」
のほうが具体的です。
さらに「いつやるか」を決めておくことは、心理学でいう**実行意図(Implementation intention)**にも通じるところがあります。
「やりたい」と思うだけではなく、「いつ行動するのか」まで決めておく。
これによって、行動を始めるきっかけを作りやすくなります。
私の場合、難しいことを考えてこれを始めたわけではありません。
単純に、
「期限を入れておいたほうが、なんとなくやる気になる」
というだけでした。
でも、心理学から考えてみても、それなりに理にかなっているようです。
「やること」が減っていくのが楽しい
そして、もう一つ大きいのがこれです。
終わったタスクを消すのが楽しい。
これは実際にやってみるとわかります。
最初は、
・ブログを書く
・買い物をする
・本を読む
・部屋を片づける
と並んでいたものが、一つ終わるたびに消えていく。
4つあったものが3つになり、2つになり、最後には全部なくなる。
これが意外と気持ちいいんです。
自分がどれくらい進んだのかも一目でわかります。
心理学では、目標に近づいていると感じることで行動が促される現象を**目標勾配効果(Goal-gradient effect)**と呼びます。
リストが減っていくことそのものが、「あと少し」という感覚を作ってくれるわけです。
さらに、
「今日も一つできた」
「これも終わった」
という小さな成功を確認できます。
頭の中だけで予定を管理していると、何を達成したのか意外とわかりません。
リマインダーにしておけば、それが目に見えます。
リマインダーというと「忘れないための道具」というイメージがあります。
でも私にとっては、それだけではありません。
行動するための道具であり、達成感を得るための道具にもなっています。
方法2:平日のルーチンを仕事終わりに表示させる
二つ目は、もう少し計画的な使い方です。
まず、普段やりたいことをスマホのメモ帳などに書き出します。
私の場合は、こんな感じです。
・ブログの更新
・ギターの練習
・筋トレ or ランニング
・心理学の本を読む or 英語の勉強
これを毎日、仕事が終わる夕方の時間にリマインダーとして表示されるように設定しています。
ここで大切なのは、朝ではなく仕事が終わるころに表示することです。
仕事中に表示されても、その場ではできません。
でも、これから帰宅するというタイミングなら、
「今日は帰ったら何をしようか」
と考えるきっかけになります。
帰宅してからの数時間って、意外と簡単に消えてしまうんですよね。
ちょっとスマホを見たり、テレビや動画を見たりしているうちに、
「もうこんな時間か」
となってしまう。
ところが仕事が終わったとき、
「ブログ、ギター、運動、読書か英語」
とスマホに表示される。
すると帰宅後の時間の使い方を意識できるようになります。
「こんなの大して効果ないよ」と思うかもしれない
文字にすると、本当に大したことをしていません。
だから、
「そんなリストを表示したくらいで変わるの?」
と思うかもしれません。
私もそう思います。
でも、やってみると意外と違います。
人間は、自分がやろうと思っていたことをずっと覚えているわけではありません。
朝には、
「今日は帰ったらギターを弾こう」
と思っていても、仕事をしているうちに忘れてしまいます。
そこで、朝の自分が考えていたことを、夕方の自分にスマホから教えてもらうわけです。
考えてみれば、これはちょっと面白い仕組みです。
今の自分が、未来の自分にメッセージを送っている。
「今日はこれをやろうと思っていたぞ」
と。
その小さな働きかけが、行動を始めるきっかけになります。
最大のコツは「100点満点を求めない」
ただし、この方法には一つ重要なルールがあります。
全部完璧にやろうとしないことです。
たとえば「ギターの練習」と書いてあるからといって、1時間練習しなければ達成にならないわけではありません。
5分でもいいんです。
ギターを手に取って5分弾いた。
それで今日はOK。
筋トレだって毎回限界までやる必要はありません。
本も何十ページも読まなくていい。
英語の勉強だって、少しだけでもいい。
私は「どれだけやったか」よりも、ゼロにしないことのほうを大切にしています。
「今日は疲れているから1時間もできない」
と考えると、何もしない可能性が高くなります。
でも、
「5分でいい」
なら始められます。
そして面白いことに、5分だけやるつもりで始めたのに、そのまま続けてしまうこともあります。
最初から100点を目指すのではなく、とにかくスタートする。
リマインダーは、そのスタートのきっかけとして使うくらいがちょうどいいのかもしれません。
方法3:週末には「少し重いこと」を朝に表示する
三つ目は、二つ目の週末版です。
平日は仕事があります。
そのため、どうしてもできることには限界があります。
そこで、平日にはちょっと重い作業を週末用のリマインダーにしています。
私は週末の朝6時に、次のような内容が表示されるようにしています。
・新規アフィリエイト案件の選定
・部屋の掃除
・図書館に行く or 釣りに行く or 自転車に乗る
・瞑想
・AIの勉強
平日のルーチンと比べると、少し時間が必要なものが多くなっています。
新しいアフィリエイト案件を探すなら、ある程度まとまった時間がほしい。
部屋の掃除も平日の仕事終わりにはなかなかやる気になりません。
図書館、釣り、自転車なども休日だからこそ楽しめます。
そこで週末の朝、
「今日はこういうことをやりたかったんだ」
と思い出せるようにしておくわけです。
これだけで休日のスタートが少し変わります。
週末こそ「全部やらない」
そして、週末版でも100点満点は目指しません。
特に、
「図書館に行く or 釣りに行く or 自転車に乗る」
と書いているところがポイントです。
全部ではありません。
どれか一つでOKです。
図書館にも行って、釣りにも行って、自転車にも乗って、掃除して、勉強して、瞑想して……。
そんなことを毎週やろうとしたら、休日なのに疲れてしまいます。
それでは本末転倒です。
今日は天気がいいから自転車に乗ろう。
今日は本を読みたいから図書館へ行こう。
久しぶりに釣りがしたいから釣りに行こう。
それでいい。
選択肢を用意しておいて、その日の気分や状況によって一つ選ぶ。
このくらいの緩さが、私には合っています。
リマインダーを「自分を追い込む道具」にしない
ここまでやってみて、一つ気づいたことがあります。
リマインダーを使う目的は、自分を厳しく管理することではありません。
むしろ逆です。
自分が動きやすくなるように、ちょっとだけ環境を整えておく。
そのための道具だと思っています。
リストに5個あるから5個全部やらなければならない。
毎日続けると決めたから絶対に休んではいけない。
こう考え始めると、リマインダーが「便利な道具」から「自分を追い立てるノルマ表」に変わってしまいます。
それは避けたい。
5分でもやったらOK。
二択ならどちらか一つでOK。
疲れているなら今日は少なくてもOK。
その代わり、完全に忘れて何もしない日を少しだけ減らしていく。
私はそれくらいがちょうどいいと思っています。
やる気を未来の自分に任せない
私たちは意外と未来の自分を信用しています。
「帰ったらやろう」
「週末にやろう」
「時間ができたら勉強しよう」
でも、その未来がやってくると忘れていたり、別のことをしていたりします。
だから私は、未来の自分を信用しすぎるのをやめました。
代わりにリマインダーを使います。
今日の自分が、
「夕方になったら、これを表示してくれ」
「土曜日の朝になったら、これを思い出させてくれ」
とスマホに頼んでおく。
そして未来の自分は、表示されたものを見て、
「そうだった。これをやろうと思っていたんだ」
と思い出す。
考えてみれば、リマインダーとは単なる予定通知ではなく、現在の自分から未来の自分への伝言なのかもしれません。
まとめ:たった一つ登録するところから始めればいい
今回紹介した方法は、どれも特別なものではありません。
- やりたいことを期限付きで登録する
- 平日のルーチンを仕事終わりに表示する
- 週末にやりたい少し重めのことを朝に表示する
これだけです。
そして共通しているのは、完璧を目指さないこと。
5分でもやればいい。
全部できなくてもいい。
いくつかの選択肢があるなら、一つ選べばいい。
大切なのは100点を取ることではなく、「やろうと思っていたのに忘れていた」というゼロを少し減らすことです。
期限があるから、ちょっとやってみようと思える。
一つ終わればリストから消える。
また一つ消える。
その小さな達成感が、次の行動につながっていく。
少なくとも私は、この単純な仕組みがかなり気に入っています。
もし最近、
「やりたいことはたくさんあるのに、なぜかできない」
と感じているなら、いきなり完璧なタスク管理を始める必要はありません。
まず一つだけ、やりたいことをリマインダーに登録してみてください。
そして期限を「今日」にしてみる。
終わったらチェックして消す。
たったそれだけです。
でも、その小さなチェックマークが、意外と気持ちいいんですよ。
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