50代になると、少しずつ定年が見えてきます。
そこで気になり始めるのが副業です。年金はあてになりませんのでね。
老後のたくわえなんて余裕はないのでそれまでに貯金もしたいし、定年後の仕事も必要だ。
私もそうでした。そう思い少し調べると
- ブログ
- アフィリエイト
- YouTube
- FX
- 動画編集
ネットビジネス系の情報なんかはネットにいくらでも見つかるはず。
いろいろ調べてみるのですが、正直な感想はこうです。
「これ、本当に今から始めてお金なんて稼げるのか?」
- ブログは成果が出るまで時間がかかる。
- YouTubeは競争が激しい。
- FXは簡単ではない。
- 動画編集やライティングも、初心者のうちは思ったほど稼げません。
調べれば調べるほど、
「何をやっても難しそうだな……」
という気持ちになります。
そして実際難しいです。そんな簡単に稼げるほど現実は甘くありません。
そりゃそうだ。今までやったこともないのです。
副業とはいえ、ビジネス。相応のスキルを身に着ける必要があります。当然、一朝一夕とはいかない。
そんなある日、ふと思いました。
もしかして私は、副業を探す場所を間違えているのではないか、と。
おじさんは説教が好きである
少々失礼な話ですが、おじさんは説教が好きです。
若い頃は理解できませんでした。
なぜ先輩たちは頼んでもいないのにアドバイスを始めるのだろう。
なぜ飲み会になると仕事論が始まるのだろう。
しかし、自分も50代になって気付きました。
あれは説教したいのではありません。
経験を話したいのです。
30年も40年も働けば、誰だって失敗します。
恥もかきます。
後悔もあります。
そして、その中から少しずつ学びます。
だから若い人を見ると、
「その失敗はしなくていいぞ」
と言いたくなる。
おじさんが語りたがる理由は、案外そんなものなのかもしれません。
実はそれが商品になる
ここでひとつ考えてみてください。
あなたが飲み会でつい話してしまうことは何でしょうか。
- 営業のコツでしょうか。
- 部下育成でしょうか。
- 工場の改善でしょうか。
- クレーム対応でしょうか。
- 取引先との付き合い方でしょうか。
あるいは仕事とは関係なく、
- 釣りでもいい。
- ギターでもいい。
- バイクでもいい。
- 家庭菜園でもいい。
実はそれこそが商品になる可能性があります。
製造業の課長が持っている商品
58歳の製造業の課長を想像してください。
本人は普通の会社員だと思っています。
しかし30年間、工場で問題と向き合ってきました。
例えば、
- 機械の調子が悪いとき最初に確認するポイント
- 新人が必ずやるミス
- ベテランしか知らない段取りのコツ
- 品質不良が発生したときの切り分け手順
- 現場と管理職の板挟みを乗り切る方法
こうした知識は現場でしか学べません。
ネット検索では出てこない情報です。
もし私が若い工場長なら、こういう話を聞いてみたいと思います。
ベテラン営業マンが持っている商品
53歳の営業マンも同じです。
本人は
「昔ながらの営業しかできない」
と思っているかもしれません。
しかし30年間で、
- 初対面で警戒されない雑談の入り方
- 値引き要求を断る言い回し
- クレーム客との距離感
- 失注した案件から学んだこと
- 契約につながった意外な一言
を積み上げています。
こういう話は営業本にはあまり載っていません。
なぜなら現場でしか生まれないからです。
管理職が持っている商品
管理職経験者も宝の山です。
例えば、
- 部下との1on1で絶対に言ってはいけない言葉
- 問題社員への対応
- 若手が辞めるサイン
- 会議を短く終わらせる方法
- 上司と部下の板挟みを乗り切るコツ
こういう話を知りたい人はたくさんいます。
実際に経験した人しか語れません。
中小企業の社長が持っている商品
小さな会社でも10年以上経営した人は、それだけで経験の塊です。
例えば、
- 資金繰りが苦しかった時期の乗り切り方
- 採用で失敗した話
- 付き合うべき取引先の見極め方
- 安い案件を断る勇気
- 社員とのトラブル
こういう話は成功談よりも価値があります。
なぜなら、みんな失敗したくないからです。
趣味人が持っている商品
仕事だけではありません。
ギター好きなら、
- ライブ前日に弦交換してはいけない理由
- 初心者が機材で失敗するポイント
- 中古ギター選びのコツ
釣り好きなら、
- 初心者が最初に買うべき道具
- 釣れない日の考え方
バイク好きなら、
- 立ちゴケを減らす方法
- ロングツーリングで疲れないコツ
などがあります。
本人には当たり前でも、初心者にとってはとんでもなく価値ある情報と言えます。
昔は経験を売る方法がなかった
昔なら、自分の経験を誰かに伝える方法は限られていました。
- 本を出版する。
- 講演をする。
- 雑誌に寄稿する。
どれも一部の人しかできませんでした。
しかし今は違います。
- noteがあります。
- Kindleがあります。
- ブログがあります。
- YouTubeがあります。
- 音声配信もあります。
発信するだけなら無料で始められる時代です。
もちろん、いきなり大金を稼げるわけではありません。
しかし昔と違い、自分の経験を世の中に届ける手段が手の届く場所にあります。
これは本当に大きな変化です。
新しいスキルを学ぶ前に、自分を棚卸ししてみる
副業の記事を読むと、
「新しいスキルを学びましょう」
と書かれていることがあります。
もちろん間違いではありません。
しかし50代の私たちには、もっと先にやるべきことがある気がします。
それは、自分を棚卸しすることです。
これまでどんな仕事をしてきたのか。
どんな失敗をしてきたのか。
どんなことなら1時間でも語れるのか。
後輩に何を教えているのか。
そこを書き出してみる。
すると意外なことに気付きます。
自分では価値がないと思っていた経験が、実は誰かの役に立つかもしれないのです。
焦っているときほど即決しない
ここでひとつだけ、注意喚起があります。
将来に不安を感じ始めると、「今すぐ何か始めなければ」という気持ちになります。
簡単に言うと「焦り」の感情です。
私からのアドバイスです。焦って副業探しはしないほうがいいです。
なぜなら、ネット上には
- 「誰でも簡単に稼げる」
- 「未経験から月収50万円」
- 「今だけの特別価格」
そんな言葉がそこらじゅうにあり、どれもが魅力的に見えてしまいます。
実際、副業について調べると、そうした広告は嫌というほど出てきます。
しかし、焦っているときほど判断は鈍ります。
だから私はひとつだけルールを決めています。
絶対に即決しないこと。
副業でも投資でも、高額な講座でも同じです。
一晩置く。
できれば一週間置く。
それでも必要だと思うなら、そのときに申し込めばいい。
逆に、一週間待てない商品なら疑ってみる。
これは50代の生存術として覚えておいて損はありません。
私たちは思っているほど無力ではない
さて、50代になると、
「もう遅い」
と思うことがあります。
若い人の吸収力がうらやましく見えることもあります。
新しい技術についていけないと感じることもあります。
でも、若い人にあって私たちにないものがあるように、
私たちにあって若い人にないものもあります。
それが経験です。
30年、40年かけて積み上げた知識です。
失敗談です。
試行錯誤です。
昔は、それを本にするしかありませんでした。
今は違います。
noteでもいい。
ブログでもいい。
Kindleでもいい。
まずは、自分が後輩に話していることを書き出してみてください。
おそらく驚くはずです。
「自分には何もない」と思っていたのに、
実はたくさんの商品を持っていたことに。
副業を探しているなら、まずはそこから始めてみませんか。
あなたはすでに、誰にも真似できない商品を持っているのですから。
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