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ハードオフでお宝ギターを発掘する方法|経験者がギターを覗き込む本当の理由

ハードオフでお宝ギターを発掘する方法|経験者がギターを覗き込む本当の理由

ギターを始めたばかりの頃、不思議に思っていたことがあります。

中古ギター売り場にいる経験者たちは、なぜみんなギターを望遠鏡のように覗き込むのでしょうか。

まるでネックの先に何か見えているかのようです。

私も初心者の頃は、

「ネックが曲がっていないか見ているんだろうな」

くらいに思っていました。

しかし実際には違います。

彼らはネックだけを見ているのではありません。

  • ネックの反り
  • ネックのねじれ
  • 弦高
  • フレットの状態
  • セッティングの異常

を一瞬で確認しています。

そしてもっと重要なのは、

その異常が直る異常なのか、逃げるべき異常なのか

を判断していることです。

中古ギター選びは、

良いギターを探すゲームではありません。

直る問題と直らない問題を見分けるゲームです。


なぜ経験者はギターを覗き込むのか

中古ギター売り場でよく見かける光景があります。

ギターを目線の高さまで持ち上げ、

片目を閉じてネックを一直線に見つめる人。

初心者からすると謎の行動です。

しかし経験者はネックだけを見ているわけではありません。

  • ネックの反り
  • ネックのねじれ
  • 弦のライン
  • フレットの状態

をまとめて確認しています。

ボディ側からヘッド方向へ覗くと、ネック全体が一本の線として見えるからです。


ネックの反りを見る

中古ギターで最初に確認するのがネックの状態です。

木材でできている以上、ネックは時間とともに動きます。

よくあるのが順反りです。

弦の張力に負けて前方向へ反る状態です。

軽い順反りであれば大きな問題ではありません。

トラスロッドの調整で改善できることが多いからです。

つまり、

順反りは「買ってはいけない理由」ではありません。

むしろ中古ギターなら多少あって当然です。


本当に怖いのはネックのねじれ

経験者が最も警戒するのは反りではありません。

ねじれです。

反りは調整できます。

しかしねじれは基本的に調整できません。

1弦側と6弦側を別々に見て、

左右でラインが違っていたら要注意です。

中古ギターを見るとき、

私はまずここを確認します。

安いからといって、ねじれた個体を買う理由はありません。


弦高を見る理由

ここで初心者が勘違いしやすいポイントがあります。

ネックを見ることと、弦高を見ることは別です。

ネックが真っ直ぐでも、

異常に弦高が高い個体があります。

そういうギターを見つけると、

経験者は

「何か隠れている問題があるのでは?」

と考えます。

もちろん単なる調整不足かもしれません。

しかし、

  • ネック起き
  • フレット不良
  • ロッド限界

などの可能性もあります。

だから弦高は重要なのです。


フレットを見る理由

フレットは消耗品です。

ある程度減っていても問題ありません。

しかし極端に摩耗している場合は話が変わります。

音詰まりやビビりの原因になります。

そしてフレット交換は決して安い修理ではありません。

だから経験者はフレット残量も確認しています。


買っていい問題

中古ギターには問題があります。

しかし問題があること自体は悪いことではありません。

重要なのは、その問題が解決可能かどうかです。

例えば、

  • 汚れ
  • 錆びた弦
  • 軽い順反り
  • ガリ

この辺りは比較的よくある症状です。

しかも直せます。

弦は交換できます。

ガリも改善できます。

順反りも調整できます。

つまり、

安く買える理由になることはあっても、買わない理由にはなりません。


危険信号

ここから少し話が変わります。

例えば、

  • フレット摩耗
  • ネック起き

など。

すぐに逃げる必要はありません。

しかし修理費を考える必要があります。

価格とのバランスです。

安いならアリ。

高いならナシ。

そういう判断になります。


逃げろ案件

私なら避けるのは次の2つです。

ネックのねじれ

調整では直りません。

見つけた時点で候補から外します。


トラスロッド限界

これが中古最大の難所です。

なぜなら見えないから。

フレットは見えます。

傷も見えます。

ロッド残量は見えません。

だから初心者には難しい。

私は初心者こそ楽器店を勧める理由がここにあると思っています。


ハードオフは信用できるのか

よく聞かれます。

結論はシンプルです。

信用できる店もあるが、信用してはいけない。

矛盾しているようですが本当です。

楽器に詳しいスタッフがいる店舗もあります。

しかし楽器専門店と同じレベルのセットアップを期待してはいけません。


初心者は

「ハードオフが確認してくれているだろう」

と思います。


経験者は

「自分で確認する」

と思っています。


この違いが大きい。


なぜ経験者はハードオフへ行くのか

ハードオフが信用できるからではありません。

自分で判断できるからです。

経験者は、

  • ネック
  • フレット
  • 弦高

を見ます。

そして

「この問題は直る」

「これは危ない」

を判断します。

だからハードオフへ行くのです。


私はハードオフでお宝を見つけられなかった

ここまで偉そうに語ってきましたが、

実は私はハードオフでお宝ギターを発掘したことがありません。

何店舗も回りました。

しかし出会いはありませんでした。

中古ギターは一点ものです。

欲しいギターが欲しいタイミングで並ぶとは限りません。

だから私は今でも暇があればハードオフを覗いています。

今日はない。

今回もない。

またない。

そんなことの繰り返しです。


その代わり、私はメルカリでお宝を見つけた

現在のメインギターはメルカリで購入しました。

ある日、出品者が値下げした瞬間に私の検索結果へ表示されました。

すぐにスペックを確認しました。

そして購入ボタンを押しました。

値下げ交渉をする時間すらありませんでした。

結果として私は、

新品未使用のギターを定価の半額近い価格で購入することができました。

間違いなく幸運だったと思います。


ただしメルカリには別の怖さがあります。

写真でしか判断できないことです。

出品者の多くはリペアマンではありません。

本人も気付いていない問題を抱えている可能性があります。

だから私は、

メルカリでギターを買うならハードオフ以上に慎重になるべきだと思っています。


私が買わないと決めているギター

中古ギターには傷があります。

多少の傷なら私は気にしません。

むしろ中古らしい味だと思っています。

しかしひとつだけ苦手なものがあります。

ステッカーです。

正確には、

ステッカーが貼られていたギターです。


日焼け。

変色。

糊の跡。

輪郭だけ残るシルエット。


ネック反りは直せます。

ガリも直せます。

弦高も調整できます。

しかしステッカー跡は消えません。

完全に個人の好みですが、私はそれだけで候補から外してしまいます。


ハードオフドリーム

中古ギター好きには共通の病気があります。

フェンダーやギブソンを見つけると、とりあえず値札を確認してしまうことです。

もしかしたら。

何かの間違いで。

相場を知らない店員さんが。

そんな期待を抱きながら値札をひっくり返します。

もちろん、ほとんどの場合は相場です。

ハードオフもプロです。

そんなに甘くありません。


それでも見てしまいます。

なぜなら、ごく稀に本当にあるからです。

これを俗に「ハードオフドリーム」と呼びます。


ただし、その先にあるのはジャンク沼です。

「直せば使える」

「部品代を入れても得だ」

そんなことを考え始めたら危険信号です。

リペアに自信がないなら、ジャンクには手を出さない方が無難でしょう。


まとめ

中古ギター選びとは、

良いギターを探すことではありません。

直る問題と直らない問題を見分けることです。

そして経験者がギターを望遠鏡のように覗き込むのも、そのためです。


私はまだ伝説のお宝ギターを見つけたことがありません。

それでも暇があればハードオフを覗きます。

次こそはあるかもしれない。

そんな気持ちでギターを眺めています。


もしこの記事を読んで中古ギターに興味を持ったなら、ぜひ近所のハードオフを覗いてみてください。

そしてギターを覗き込んでいる人を見かけたら思い出してください。

あの人はネックを見ているのではありません。

夢を見ているのです。

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